5年後、幸せになる
 「愛情」という言葉は「愛」と「情」のふたつでできています。
このふたつが合体しているうちはいいのですが、それは時間がたつにつれ、微妙に分離してゆくようになります。
そして分離すると、今度は相反した存在になります。
そのくせ、常に密接していて、人を悩ませます。
愛と情は、どちらが重いわけでも正しいわけでもありません。
 人と人の繋がりにはさまざまなものがあります。
時には情を恋や愛より大切にしなければならない状況が生じる場合もあるでしょう。
それを上手に受け入れることが、大人になることだとは思っていないけれど、いい女はいつだってその時々に、いちばん大切なものを見極められる目をちゃんと持っていなければならないのです。
見つめるのは、いつも自分の気持ち。
簡単なようで、とっても難しいけれど。

唯川 恵


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