雑 草 (2)

2014年6月18日 言語
雑 草 (2)
 まったくの自然の山野では見られず、人の生活圏内に自生する。
たとえば人が道をつけるとそこに出現する。
家を建てるとその周りに根を下ろす。
 成育する環境はきわめて特殊で、水の涸れた所、やせた土壌、日照りの場所を好む。
 人は邪険にするが、むこうが人と関わりを持ちたがる草を「雑草」と呼び「野草」と区別している。
特に何の取り柄もないものと見なされているだけ。
繁殖力が強いので希少価値がないだけ。
見た目が雑で癒やされないと思うだけ。
美しさに乏しい、人がただそう思うだけ。
「だけ」が多過ぎるだけ。

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