【LAST LOVE】 著:柴田よしき
 『LAST LOVE』なのに、読み始めてから読み終えるまで、
ずっと頭の中を竹内まりあの『Single Again』がリピートしていた。

 読み終わって最初のページに戻り、改めて著者名を確認した。
柴田よしき? 男性の手によるものかと思って読み始めたが、
感性はまさに女性の視点そのものであった。
すごく迫力のある作品だな・・・とは思うけれど、
それだけにもう一度読み直すには精神的体力を伴うものである。
時間をあけてからにしようか。

 女が男への未練を捨てる感覚を、彼女は作品の中でこう表現している。
「全部まとめてドラッグして、ゴミ箱に放り込んで、『ゴミ箱を空にする』を選んで、
画面から消してしまわなければ」と。



 でも現実は、ゴミ箱を空にしても、ハードディスクのどこかに破片の一部が
紛れて残っていたりするもんです。
パソコンの中に紛れたデータは修復しなければ取り出せないけど、
心の中の端っこに押しやったデータは、 取り出すつもりもないのに復元修復されて、
破片が胸に突き刺さって痛むことがある。
脳が勝手に右クリック、『ゴミ箱を開く』を左クリックしている・・・。



 命がけで惚れたのなら、命がけで忘れる。
それもひとつの愛のあり方なんだと、ぼくは個人的にそう思っている。
「愛」の反意語は「憎」のようですが、違います。
「愛」の正しい反意語は「無視」です。
「憎」は時々「愛」と同義語になるときがあるんです。
そうです、胸が痛くなるのはその時なんだ。 

恋が終わる時、どちらか片方だけが傷ついているってことはない。



コメント

美雨
2014年6月21日22:43

竹内 まりやの歌は 好きでよく聴きます。
彼女を選らんだ理由さえ聞けずに
答えを聞くのが怖くて 自分が 惨めになりそうで…
そんな経験もあったかな
手放した恋を今 あなたも悔やんでるなら やっと本当のさよならできる。
どうして 悔やんでいるのに さよならなの?
この歌と 駅を 聴くと涙が出ちゃいます。

六魯
2014年6月21日23:07

 『Single Again』も『駅』も、人がともすれば見逃してしまうような気持ちの機微が歌われているから、心に響くんだと思います。
そうですか・・・美雨さんは恋の歌を聴いて涙を流しますか。
いや!オイオイと声を出して泣く人もいるんですよ。
ここに♪  d^^

美雨
2014年6月22日0:03

あら… 六魯さん 声出して泣いちゃうの?
ハンカチじゃ足りなくて
まさか タオルが必要?(笑)
私 内緒で泣きます。

香西かおりの 好きって歌も いいですよ♪

龍子
2014年6月22日0:30

相互リンクさせて頂きました。

私の日記のコメントにも書かせていただきましたが、テーマ別の時事ニュースも読んで頂ければ、少し読みやすいかもです。

よろしくお願いします。

六魯
2014年6月22日1:38

美雨さん。
 香西かおりさんの「すき」を聴いてみました。
とてもいいですね。でもなぜだかしんみりしてしまいました。
夏目漱石の「こころ」がなぜ「心」じゃないのかと同じように、
この「すき」もなぜ「好き」じゃないのか・・・美雨さんはどう思われますか?

 ぼくの場合、タオルはタオルでもバスタオルです♪  d^^

六魯
2014年6月22日1:47

龍子さんへ。
 相互リンクありがとうございました。
『時事ニュース』を読ませて頂くと、縺れていた糸が解けるように色々と解明されますが、
新たな謎も生まれてきています。
1534の全記事を少しずつでも完読すれば、その謎は解けるでしょう♪
ますます楽しみです♪  d^^

美雨
2014年6月22日9:18

おはようございます
香西かおり すきは漢字じゃなかったんですね。
ただ 歌が好きで聞いていただけなので…
なぜ すきって書くのでしょう?
すきのほうが 可愛らしい感じかな

さてさて 雨ですけど 外の仕事頼まれてるので
行ってきます。

六魯
2014年6月23日1:33

 こんばんは美雨さん。
漢字の訓読みは日本の言語ですから、平仮名で書き表した方が日本特有の匂いがしますね。
それに漢字で「心」「好き」と書くより、平仮名で「こころ」「すき」と書いた方が柔らかく、優しく感じませんか。
それと調べてみますと、香西かおりのこの「すき」の作詞は香西かおりで作曲は玉置浩二でした。



 こちらも今日は一日中 雨が降って鬱陶しかったです。
この時季、雨に濡れて活き活きしているのは紫陽花ただひとりです。