「したたか」と「すこやか」
2014年6月25日 言語 コメント (2)
その昔、「したたか」と「すこやか」は同義に扱われ、
同じ漢字「健」を用い、「健(したた)か」「健(すこ)やか」と表していた。
いつのころからか、これが同義ではなくなってきた。
それは「したたか」が「一筋縄でいかぬ狡い」の意味を持つようになったからである。
同義でなくなったので、当てる漢字も変わってきた。
現在の口語では「強(したた)か」「健(すこ)やか」と、違う漢字を当てて書くことになっている。
◇
この間までの世の親は、子に「健やかに育って欲しい」とは願ったが、決して「強かに育って欲しい」とは思わなかった。
ところが近年、「強か」でないと生きてゆけない世の中になってしまった。
今の世を生き抜くためには、わが子よどうか「強かに育って欲しい」と願う親も少なくないかも知れない。
同じ漢字「健」を用い、「健(したた)か」「健(すこ)やか」と表していた。
いつのころからか、これが同義ではなくなってきた。
それは「したたか」が「一筋縄でいかぬ狡い」の意味を持つようになったからである。
同義でなくなったので、当てる漢字も変わってきた。
現在の口語では「強(したた)か」「健(すこ)やか」と、違う漢字を当てて書くことになっている。
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この間までの世の親は、子に「健やかに育って欲しい」とは願ったが、決して「強かに育って欲しい」とは思わなかった。
ところが近年、「強か」でないと生きてゆけない世の中になってしまった。
今の世を生き抜くためには、わが子よどうか「強かに育って欲しい」と願う親も少なくないかも知れない。
コメント
特に親が願わなくても、それぞれ自分の色の花を咲かせるんですね。
子どもが親を見て育ったことは、その子どもの性格が確立された頃に判ってきます。
親にとってみれば、それは良かれ悪しかれ、くすぐったいものです。
DNAが子どもに遺伝するのは科学的なだけではなく、生活という触れ合いの環境があって伝播されるのだということがよく解ります。
強かであって欲しくなく、あって欲しい今日この頃です。
蛙の子は蛙 同じ雨の 下で鳴く